【決算・開示コラム】[それなりに重要だけど、そんなに重要ではない子会社のお話]

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COLUMN 決算・開示コラム

2014/02/10

それなりに重要だけど、そんなに重要ではない子会社のお話

おはようございます。公認会計士の畑中 数正です。

 

「重要な子会社」は、どこですか?
「重要でない子会社」は、どこですか?

これも子会社管理サービスを行っている際に、必ず行う質問です。
これらの質問に答えられない会社はないと思います。

では、「中位に重要な子会社」は、どこですか?

 

「んっ、中位ってなに?」
ほとんどの方が、怪訝そうな顔をされます。

 

でも、子会社管理を効率的に行う上でのキーワードが、
この「中位に重要な子会社」になります。

子会社管理というと、実施するテーマは各社バラバラです。

しかしながら、制度会計対応に絞ると、最も有効なアプローチ方法は、
「子会社のどこか1社でモデルケースを作り、ヨコ展開すること」
に他なりません。

ここまでは、会社の方とお話していても
あまり異論がでるところではありません。

 

では、「どこの会社を選定するか?」

ここで、ほとんどの方は「重要な子会社」を選定しようとします。

しかしながら、我々はここで、
「中位に重要な子会社」
選定することをお勧めしています。

「重要な子会社」は何故重要なのか?
売上が大きい、人員が多い、主要製造子会社だから、などなど。

様々な理由がありますが、ひとつ共通点として
「規模が大きい」ということが挙げられます。

そして「規模が大きい」子会社の取引は複雑で、分量も多いです。
その子会社特有の取引もあるかもしれません。

 

それならば、そこまで大きくはないけど(重要性はないけど)、
「重要でない」というほど小さくはない、
グループ全体の中で「中位」の会社のうち、
親会社が「最もコミュニケーションをとりやすい」会社を選定する方が
「モデルケースを作る」という観点からは効率的です!

 

貴社にとって、「中位に重要な子会社どこですか?」
子会社管理を行う際は、是非、検討してみてください。

公認会計士
畑中 数正

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