【決算・開示コラム】[【国税庁】電子帳簿等保存制度について「お問合わせの多いご質問」を掲載]

公認会計士・税理士の畑中数正です。

令和5年12月に、国税庁が電子帳簿等保存制度について「お問合わせの多いご
質問」を掲載しました。

この追加問答集は、「電子帳簿保存法一問一答【電子計算機を使用して作成する
帳簿書類関係】、【スキャナ保存関係】、【電子取引関係】（令和５年６月版）」の
公表後、質問の多かった事項について追加問及び補足説明として整理・集約し
たものです。
追加問答集は令和６年１月１日以後に適用されます。

追加問２では、「ECサイトで物品を購入した場合の領収証等データのダウンロ
ード」について、当該ＥＣサイト上で領収書等データの取引情報を確認するこ
とができるようになった時点で電子取引の受領があったものとして、電子取引
に係る保存義務者（物品の購入者）は、その領収書等データを保存する必要が
あるが、当該ＥＣサイト上でその領収書等データの確認が随時可能な状態であ
る場合には、必ずしもその領収書等データをダウンロードして保存していなく
ても差し支えないとされています。
ただし、この取扱いは、ＥＣサイト提供事業者が、電子取引に係る保存義務者
（物品の購入者）において満たすべき真実性の確保及び検索機能の確保の要件
を満たしている場合に受けることができる点に注意が必要です。

今回公表された「お問合わせの多いご質問」の内容は、次回改訂時の「電子帳
簿保存法一問一答」に反映されます。

▼詳細は下記国税庁ウェブサイト等をご覧ください。
・お問合わせの多いご質問（随時更新）（PDF）

公認会計士・税理士
畑中数正