【決算・開示コラム】[平成27年度税制改正～国外居住親族に係る扶養控除等の厳格化～]

公認会計士・税理士の畑中　数正です。

引き続き、平成27年度の税制改正のうち個人課税に関する改正の内容についてです。
第2回目は『国外居住親族に係る扶養控除等の厳格化』についてです。

国外居住親族の場合、税務調査が困難であることはもちろん、
親族法のルールが国によって異なっているといった事情もありますので、
適正な課税が難しいと言えます。この点、不公平感を助長させることにもなりますので、
本改正により国外居住親族に関して扶養控除等の適用を受ける場合には、
親族関係書類と送金関係書類の提出等が必要になりました。

上記の書類が外国語により作成されている場合には、
訳文を添付等しなければならない点に留意が必要です。

次回は、『ジュニアNISAの創設とNISAの拡充』についてお話します。

▼詳細については下記をご参考ください。
・平成2７年度税制改正～個人課税に関する改正１～
・平成2７年度税制改正～個人課税に関する改正２～

公認会計士・税理士
畑中　数正