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2014/04/04
「子会社管理」の「制度会計対応」を、リーズナブルに!
こんにちは。公認会計士の畑中 数正です。
前回の投稿で「子会社管理」の各項目のうち、
最もリーズナブルに対応すべきは「制度会計対応」と書きました。
何故かというと、「制度会計対応」については、
どの会社にも同じフレームが画一的に適用されるため
最も効率化しやすいという「制度会計対応」の特性によります。
では、具体的に、どのようにリーズナブルに対応すべきか?
この答えが「アウトプットアプローチ」という考え方になります。
制度会計上の、子会社のゴールは、「連結パッケージの作成」です。
「連結パッケージ」は、親会社にて「連結財務諸表」に加工され、
短信、有価証券報告書、会社法計算書類、税務申告等の形で、
各種利害関係者に報告されます。
これら「連結グループ全体の開示書類」から遡って
必要な情報を定義する考え方を、
「アウトプットアプローチ」と言います。
「アウトプットアプローチ」によって、
収集・加工する情報が定義されるなら、
無駄な作業が発生すること無く、情報の網羅性が確保されます。
では具合的にどのようにすればよいか?
「アウトプットアプローチ」の具体的な手順は、下記の通りになります。
■決算短信・有価証券報告書・四半期報告書・会社法計算書類・取締役会資料等の
? ?開示項目ごとに開示すべき内容を網羅的にピックアップする。
■網羅的にピックアップされた開示すべき内容の最大公約数を把握し、
? ?開示基礎資料の仕様を確定する。
■開示基礎資料を作成するのに必要十分な情報を得るために、
? ?概ね勘定科目毎に作成すべき決算資料の仕様を確定する。
■情報の正確性を確保するために各勘定科目で行うべき分析業務の仕様を確定し
? ?決算資料に折込み、最終的な決算資料の仕様を確定する。
■各決算資料の仕様を取りまとめて体系的に整理・統合し、
? ?全体としての整合性を確保する。
最終的に開示すべき情報がどのようなものであるかを把握し、
その情報を製造するための工程を仕組化する。
この「アウトプットアプローチ」によって仕組化された「制度会計対応」は、
効率的で作業者個人の力量や経験の度合いに左右されることはありません。
貴社の子会社にとって最も重要な「子会社管理」上の課題を解決すべく
当該課題に十分なリソースを割けるように、
子会社の「制度会計対応」のリーズナブル化に
是非、チャレンジしてみて下さい。
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公認会計士
畑中 数正