【決算・開示コラム】[法人税と消費税の異同点1～納税義務者～]

公認会計士・税理士の畑中　数正です。

法人税と消費税では、取扱いが同じ事項もありますが異なる事項もあります。
法人に関する取扱いのうち、
主だった異同点についてこれから数回にわたってご紹介します。

今回は「納税義務者」に関する異同点についてです。

納税義務者についてはそれぞれ次の条文で規定されています。
●法人税・・・法人税法第４条
●消費税・・・消費税法第５条

納税義務者に関する異同点を一覧にすると、下記の通りとなります。

法人税は営利事業の所得に対して課税する税金であることから、
国や公共法人などは法人税の納税義務者からは除かれています。

これに対し、消費税は商品やサービスを提供するなどの取引に対して
課せられる税金であることから、国や公共法人なども消費税の納税義務者となります。

次回は異同点のうち「課税所得等の範囲」についてお話します。

▼詳細については下記をご参照ください。
・「法人税と消費税の異同点1～総論～」

公認会計士・税理士
畑中　数正