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2015/02/04
確定申告書での復興特別所得税の記載漏れに注意
公認会計士・税理士の畑中 数正です。
昨年分(平成25年分)の確定申告において、
復興特別所得税の記載漏れによる申告誤りが多かったとして
国税庁から注意喚起がありました。
復興特別所得税は平成25年から創設されたため、
確定申告書の復興特別所得税の計算欄も平成25年分から追加されました。
そのため、前年分(平成24年分)の申告書の控えを見ながら、
手書きで申告書を作成する場合には
復興特別所得税の計算と記載が漏れてしまうケースが多かったようです。
復興特別所得税は、
平成25年から平成49年までの25年間に所得税と併せて納める義務があります。
復興特別所得税 = 基準所得税額 × 2.1% |
復興特別所得税の記載欄は下記部分になります。
ちなみに、昨年の復興特別所得税の記載漏れに対する税務署の対応としては
納税者に対して通知を行い、自主的に修正申告を提出した納税者には
本税(記載漏れの復興特別所得税)と延滞税のみ(※)の納付としました。
(※)通常、過少申告の場合は過少申告加算税が課されます。
ただでさえ確定申告には手間と時間がかかります。
ミスがあると後日さらに手間と時間がかかることになりますので、ご注意ください。
▼詳細については下記国税庁ウェブサイトをご参考ください。
・復興特別所得税の記載漏れにご注意ください(個人の納税者の方へ)
https://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h26/kisaimore/index.htm
公認会計士・税理士
畑中 数正