【決算・開示コラム】[ASBJ、「修正国際基準」を改正]

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COLUMN 決算・開示コラム

2016/07/26

ASBJ、「修正国際基準」を改正

企業会計基準委員会(ASBJ)は25日、
改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による
修正会計基準によって構成される会計基準)」を公表しました。

修正国際基準は、
2012年12月31日現在でIASBにより公表されている会計基準等を対象に、
2015年6月30日に公表されました。

その後、2013年中にIASBにより公表された
会計基準等のエンドースメント手続を実施した結果、
IFRS第9号「金融商品」に関して
以下の点について削除又は修正を行いました。

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
   資本性金融商品への投資をヘッジ対象とした公正価値ヘッジ
 (IFRSのノンリサイクリング処理に対してリサイクリング処理に修正)

・キャッシュ・フロー・ヘッジ
 (IFRSのベーシス・アジャストメント*に対して、
   キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金の減額時に包括利益計算書の
   その他の包括利益に含めることに修正)

 *:キャッシュ・フロー・ヘッジについて、対象となる予定取引が
    その後に実施されたときに、当該資産又は負債の当初認識額を
    キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金(資本の内訳項目である
    ヘッジ手段に関して累積されたその他の包括利益累計額)で調整
   (具体的にはキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金を減額)すること

一方、それ以外に2013年中に公表された以下の会計基準等については
修正又は削除を行わないこととしております。

・IFRIC第21号「賦課金」
・非金融資産に係る回収可能価額の開示(IAS第36号の修正)
・デリバティブの契約更改とヘッジ会計の継続(IAS第39号の修正)
確定給付制度:従業員拠出(IAS第19号の修正)
・IFRSの年次改善(2010-2012年サイクル、2011-2013年サイクル)

本基準は、原則として公表日以後開始する連結会計年度から適用されます。

▼詳しくは以下のASBJウェブサイトをご覧ください。
https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/endorsement/jmis/20160725.shtml

 

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