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2014/09/04
IASB議長が東京で講演
国際会計基準審議会(IASB)のフーガーホースト議長は3日、
東京で開催のセミナー(あずさ監査法人主催)で
「未実現損益を無視することの危険」という表題の講演を行いました。
講演前半では先日企業会計基準委員会(ASBJ)が公表した
「修正国際基準(JMIS)」に言及しました。
JMISは(ピュア)IFRSからの修正が2か所(のれん償却とOCIリサイクリング)のみ
であることに「ほめるに足る(commendable)」と評価しました。
しかし、JMISがIFRSとはみなされない以上、日本企業がせっかく苦労してJMISに移行しても
IFRS採用のメリットをすべて享受できるわけではないため、
IFRS採用のほうがより魅力的だろうと述べました。
その後、本講演の主題であるOCIの話になりました。
そこではASBJの持論(OCIを広く適用し、すべてリサイクリングする)を、
「直観的でわかりやすいが困難をはらんでいる」と評しました。
すなわち、未実現損益を何でもかんでもOCIに押し込めると
多額の損失を先送りする危険性があることを、
かつて経営破たんした米国企業を例にとって指摘しております。
▼詳しくは以下をご覧ください。
(講演全文)
Speech by Hans Hoogervorst: ‘The dangers of ignoring unrealised income’
(セミナー開催案内(あずさ監査法人))
KPMG IFRSフォーラム2014 ~IFRS導入の先にある未来