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2022/12/02
【国税庁】「令和3事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」を公表
公認会計士・税理士の畑中数正です。
国税庁は令和3事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について公表
しました。
今回公表されたのは、令和3年7月から令和4年6月までの間の実績で、いず
れも調査等の対象となった全ての年分の合計の計数です。
実地調査の件数は回復傾向にあるものの、新型コロナウイルス感染症の影響に
より依然として低水準だった一方で、高額・悪質な不正が見込まれる事案や無
申告の事案を優先して調査した結果、追徴税額の総額は新型コロナウイルス感
染症の影響前の水準に近接したとのこと。
特に富裕層に対する調査が積極的に行われており、1件あたりの申告漏れ所得
金額は過去最高の3,767万円、申告漏れ所得金額の総額は839億円でした。1
件あたりの追徴税額も過去最高の1,067万円で、追徴税額の総額は238億円に
上りました。
また、事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な業種で
は、上位の業種が大きく変動し、1位「経営コンサルタント」(前年7位)、2
位「システムエンジニア」(前年11位)、3位「ブリーダー」(前年8位)でし
た。
【所得税の調査等の状況】
令和3事務年度では、所得税の実地調査等の合計は59万件であり、前年度の
50万件から約10万件減増加しています。
申告漏れ所得は7,202億円(前年度5,577億円)、追徴税額は1,058億円(前年
度732億円)でした。
【消費税(個人事業者)の調査等の状況】
令和3事務年度では、消費税(個人事業者)の実地調査等の合計は8万5千件
であり、前年度8万7千件から約2千件減少しています。
追徴税額312億円(前年度180億円)でした。
▼詳細は下記国税庁ウェブサイトをご参考ください。
・「令和3事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について」
公認会計士・税理士
畑中数正