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OPTIMIZATION 決算効率化ツール

決算フレームワークシート

完璧な決算資料を作成できていますか?

試算表を締めたところから、上場企業の決算作業は始まります。
その成果は「決算資料」とか「決算ファイル」と呼ばれているものになります。この決算資料を元に有価証券報告書等の開示書類が作成されます。すなわち、決算資料は外部に公表する開示書類の根拠資料(エビデンス)に当たるわけです。

本来の決算ファイルは何も追加的な説明をせずとも、それを見た人は決算作業のプロセスや内容の正しさを認めることが出来る報告書でなければなりません。

決算ファイルは、皆さんが行った決算作業のプロセスが整然と記録され、上司のレビューや監査法人の監査に対してその正しさを論理的に証明する唯一の手段なのです。

皆さんが作っている決算ファイルはそんな形式と内容になっていますか?

監査法人から追加資料の作成、追加の説明を頻繁に求められてませんか?

監査法人から「この資料を作ってください」とか「これはどういう意味ですか」という質問をいつも頻繁にされてませんか?これはまさに、皆さんが作る決算資料が役に立っていないということなんです。

役にたたない、つまり「有用性がない」ということです。決算資料が論理的に皆さんの決算作業の正しさを説明していない状態にある証拠なのです。

忙しくてそんな決算資料作っている時間はありませんか?

実は皆さんの決算作業は、「漏れ」があったり、作業に「ダブリ」「ムダ」があったりします。
これは、上場企業の決算効率化コンサルティングを長年やってきた私達の実感です。
整然とした論理建てた作業体系に基いて作業を行えば、現在より驚くほど効率的に理想的な決算資料を作成することができるのです。

 

「決算フレームワークシート」とは?

決算フレームワークシートとは、開示書類を作成するための理想的なワークシートテンプレート集です。
ワークシート形式ですから、特別な作業指示書を必要とせず、一定レベル以上の知見を持ったスタッフで理想的な作業分担を行いながら効率的に、組織的に理想の決算資料を作成することができます。

経理部を情報加工業に見立てて、理想的な決算報告プロセスの工程を示すと以下の図のようになります。

実は、多くの会社の決算資料はこんな作られ方をしているのです。

このような決算資料を作成しているならば、社内での検証作業も非効率になり、誤謬発生のリスクも高まるばかりか、監査法人による会計監査対応工数も増大するのも当然なことといえます。

決算フレームワークシートを導入することで、決算報告プロセスの業務フローを自律的に整備し、社内の情報伝達ルートを整備する効果を期待することが出来るのです。

「決算フレームワークシート」には、こんな効果が!

決算業務が一部のスタッフに属人化していたり、適切な社内教育を実施できていなかったりする経理部をよく見かけます。決算フレームワークシートを導入することにより、下図のような効果を得ることが期待できます。

このような効果を決算フレームワークシートはどのようにして発揮するのか。こちらのページで詳しく説明してありますので、ご参照ください。

4種類の「決算フレームワークシート」

決算フレームワークシートは、単体決算編・連結決算編・連結キャッシュ・フロー編・連結パッケージ編の4種類で構成されています。それぞれの決算フレームワークシート個別の説明ページは以下のとおりです。

 

「決算フレームワークシート」の具体的なご説明

決算フレームワークシートは、網羅性と有用性を兼ね備え、財務分析にも使えるように整理・体系化した決算資料の標準テンプレート集(エクセル300シート以上)です。
資料作成工数を削減し、決算仕組化と決算精度向上を同時に達成できます。Lead Sheet(財務分析を可能とするため、数期間の財務データを時系列に並べた資料)、勘定科目明細、注記基礎資料、連結関連資料を収録しています。
「決算フレームワークシート」は、以下のルールに従って制作いたしました。

  • 決算資料の「網羅性」を確保するため、決算資料のモレ、ダブリ、ムダをなくすこと。
  • 決算資料の「開示への有用性」を確保するため、短信・有報等の開示から逆算して、必要な「開示基礎資料」 を整備すること。
  • 決算資料の「監査への有用性」を確保するため、第三者が容易に閲覧できるように体裁を整え、「リードシート」(変動分析シート)を全勘定科目に整備すること。
  • 決算資料の「分析への有用性」を確保するため、複数期間の趨勢分析ができるようなシートを整備し、分析結果をドキュメントできるようにすること。
  • 試算表・精算表→リードシート(第1階層)→勘定科目明細(第2階層)→開示基礎資料(第3階層)→最終成果物(短信・有報等)と、各資料間 の数値のつながりが見える形にすること。
  • 資料を体系的に保管し、瞬時に検索できるように全シートに「リファレンスナンバー」(参照番号)を付与し、全シートの一覧表である「リファレンスナンバー表」を整備すること。
  • 利用者が自由にカスタマイズできるように、すべてをエクセルシートで作成し、誰でも利用できるようにマクロや複雑な関数を使わないこと。
リファレンスナンバー表

事前に決算時に作成する資料を明確にしておき、すべての資料に対してあらかじめ決められた参照番号(リファレンスナンバー)を付与した一覧表

リファレンスナンバー表はこちら
リードシート

財務分析を可能とするために数期間の財務データを時系列に並べた資料であり、各勘定科目に「頭紙(Lead Sheet)」として付ける分析シートのこと

リードシートサンプルはこちら

「決算フレームワークシート」導入のメリット

  • 必要最小限の標準テンプレートを用意しているため、資料のモレ、ダブリ、ムダを排除できる!
  • 標準テンプレート化しているため、資料作成の属人化を排除できる!
  • 標準テンプレート化しているため、決算中における決算資料作成の工数を大幅に削減可能!
  • 短信・有報作成に必要な開示基礎資料を収録しているため、開示工数の削減可能!
  • 標準テンプレート化しているため、監査資料としても使える! 人材育成にも使える!
  • すべてのシートにリファレンス・ナンバーを付与しているため、検索時間はゼロにできる!
  • エクセルシートだから、カスタマイズを自由にできる!
  • 「リファレンス・ナンバー表」「Lead Sheet」を収録!

理想的なアウトプット業務を実現します!!

「決算フレームワークシート」をご購入されたお客様の声

「決算フレームワークシート」は、これまで上場企業を中心に30社以上で利用して頂いております。
導入して頂いたお客様は、その後もフォローし、その効果を測定させて頂いております。
以下、導入後のアンケートから、お客様の声をご紹介します。

GMOクラウド株式会社 コーポレート部 経営財務セクション 林 広和 様
GMOインターネットの子会社で、ホスティング(レンタルサーバー)事業およびセキュリティ事業を行う東証一部上場企業。
Q決算フレームワークシートに興味を持ったきっかけを教えてください。

AGTからのメールマガジンがきっかけで決算フレームワークシートに興味を持ちました。
当時、私自身が「決算を早期化する必要がある」と思っていたことと、GMOグループとして月内開示を目指す方針になったことがきっかけです。

自分でテンプレートを作ることも検討しましたが、時間をかけて作るより、早く使い始められる方が良いと思い購入を決意しました。
幸い、たとえ価格が多少高くても、価値のある物・価格以上の効果を出せるものであれば、購入を認めてもらえる文化があるので、さっそく稟議を提出しました。

Q決算フレームワークシートの導入前と導入後で変わったことは何ですか?
  • ①決算資料のクオリティーの向上
    当時は監査法人から「あの資料が欲しい」と言われても、あったりなかったり。ない資料は必死に作っていました。
    また、既存の資料の体裁もバラバラで、作成者にしか作り方がわからず、属人化していました。
    決算フレームワークシートを導入することにより、決算資料のクオリティーが上がりました。
    資料の抜けがなくなり、リファレンスナンバーで体系的になり、体裁も整いました。
  • ②決算精度の向上
    決算フレームワークシートを導入して、増減分析の重要性を学びました。
    月次で増減分析を導入し、「今月は、あなたはBSの増減分析、あなたはPLの増減分析」とローテーションをしながら、違和感があるところにチェックをしてもらっています。
    伝票1枚1枚をチェックしているより、エラーの検出率が上がり、スタッフのエラーに対する鼻が利くようになりました。
  • ③属人化の排除
    入力欄は水色に統一し入力が必要な場所が一目でわかるようにするなど、弊社に合うようにシートを加工しています。
    こういった工夫をすることで、異動や新しい人が入ってきても引継ぎがとても楽になりました。
  • ④監査効率化への寄与
    以前は、私自身も監査について全く知らなかったので、どういう意図でどういう資料を求められているかが理解できておらず、言われた通りの資料を作って提出していました。正直なところ面倒だと思うこともありました。
    決算フレームワークシートは監査調書の思考(ナンバリング&リファレンス)を取り入れたフォーマットであるため、私自身が監査に興味を持ち、監査について勉強しました。
    そして、「監査はこういう手法で行っている。監査に有用な資料を作ろう」という意識を部内のスタッフに共有しました。
    これによって、スタッフの意識が上がったのはとても嬉しい効果です。

監査に対しての意識が変化し、監査に有用な資料を先回りして作れるようになったので、監査法人からの質問量が減って、監査対応時間も削ることができています。

Q決算フレームワークシートの導入はスムーズに進みましたか?

スムーズに進んだと思います。
スムーズに導入するために、スタッフに決算フレームワークシートの有用性を伝えました。
具体的には、自分たちの仕事の意味、監査でやっていること、特に分析的手続きが重要であること、そして分析のためには決算フレームワークシートが有用であることを説明しました。

導入時は一時的に部内の仕事量は増えましたが、監査法人からその都度「この資料を出して」と言われることがなくなりました。
結果的に、監査対応時間が減り、会社としても部門としてもトータルでコスト削減ができました。
監査で何をしているかが理解できるようになったので、スタッフも楽しいようです。

Q導入のスケジュールはどのような感じでしたか?
部分導入ですか?一括導入ですか?
部分導入で準備ができたところから使っていきました。
ざっくりとした導入の目標はありましたが、半年後から一気に導入するということではなく、今期はここ、次は50%、その次は70%・・・というように部分的に導入していきました。
Q導入がスムーズに進むためのコツは?
  • ①導入前に監査法人に事前に「こういうものを導入したい」と相談しておく
    導入の意図とその効果を伝え、監査法人の理解を得ておくことで、その後の監査がスムーズに進みます。
    弊社の場合は、導入時に1時間程度の打合せの場を設け、本当に自分たちは監査にとって有用な資料を出しているか、という点も一緒に議論しました。
    そのような場を作ったことで、監査法人側にもこちらの意欲が伝わり、お互いの工数削減に向けて協力をしていただけるようになったと思います。
  • ②完璧主義になりすぎない。

    ・全シートをそのまま使わない
    決算フレームワークシートは汎用的・網羅的に作られています。
    しかし、会社によって状況はさまざまですので、全シートをそのまま使おうとしすぎないと良いと思います。
    弊社の場合は、前受金が重要なので、前受金についてはシートを細かくカスタマイズしています。
    そのまま使っているものもありますが、会社の状況に合わせて、必要なシートをどんどん変えて使うと良いでしょう。

    ・一気に導入しようとしない
    先ほどもお話ししたように、最後の1シートまで全ての準備が整ってから導入するという進め方だと途中で辛くなってしまうと思います。
    できたところから部分的に導入して、監査して、フィードバックを回していくと良いでしょう。

そういう意味では、決算フレームワークシートの本質・考え方を買わせてもらったと思っています。
時間とノウハウをお金で買ったという感じですね。すごく良い買い物をしたと思っています。
決算フレームワークシートの中身を一から生み出すのは相当頭を捻らなくてはいけませんし、時間もかかりますからね。
無形のサービスに対して価値を見出すのは難しいことですが、価値のあるものには対価を払うべきだと考えています。

Q具体的にどのように「分析」を実施していますか?
決算フレームワークシートを導入して、スタッフの分析レベルが上がりました。
どの科目が、いくら、どういう理由で増減したか、という定量分析はできています。
ただ、「どうして」という増減の理由については、まだまだ発展途上段階です。
理由を考えることで目線が高くなっていくと思うので、スタッフ教育の一環として今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
また、「分析」が「決算精度の向上」に有用だと分かったので、いまでは月次決算でも「分析」を実施しています。
Qもしスタッフに「どうして私たちが分析をしなくてはならないのか?」と質問されたらどう答えますか?

もし質問されたら、必要性・意味合いを説明します。

会社全体にとっても管理コスト削減になりますし、部署の成果にもなります。
分析ができるようになると、個人にとってもスキルアップになりますし、個人の成果にも繋がります。
というように、会社・部署だけでなく、個人にとってのメリットがあることを伝えます。
グローバルな人材になる上でも、単に数値を入力しているだけではダメですからね。

幸い、うちのスタッフは、新しいことに興味がある人が多いのでそういった質問はされませんでした。

Q決算フレームワークシートの導入を悩んでいる会社にひとことお願いします。

早く導入した方が良いと思います。
会社側にも監査法人側にもメリットがありますし、上手く運用できれば確実にトータルで安くなります。

ただ、経理部は開示をするだけで良いと思っている会社だとピンとこないかもしれません。
会社が経理をどう捉えているかにもよりますよね。

弊社では、開示はもちろんのこと、経営に役立つことをしていかなくてはいけないと考えています。
長期的に分析・計画というところをやっていきたいです。
経理部や経営企画部など部署はありますが、経営層に役立つレポーティングは部署の垣根を超えてどこがやっても良いと考えています。

経理部の高度化を目指していきたいという会社には決算フレームワークシートは非常に有用だと思います。

「決算フレームワークシート」価格表

収録コンテンツ シート数 販売価格
単体編
  • B開示サポート資料
  • C現金及び預金
  • D営業債権
    (受取手形、売掛金、貸倒引当金等)
  • E棚卸資産
  • Fその他流動資産
  • G有形固定資産
  • H無形固定資産
  • Iリース取引
  • J有価証券
    (関係会社株式、出資金を含む)
  • K貸付金
  • L投資その他の資産
  • M営業債務
    (支払手形、買掛金等)
  • N借入金
  • Oその他流動負債
  • P退職給付引当金
  • Qその他固定負債
  • R税金関連
  • S純資産の部
  • T損益計算書
  • U原価計算
  • Vその他注記資料
Lead Sheet
勘定科目明細
注記基礎資料
エクセル
約170シート
40万円
連結編
  • X連結財務諸表
    (連結精算表)
  • Xセグメント情報
連結精算表
連結修正仕訳明細
注記基礎資料
エクセル
約170シート
20万円
CF編
  • Y連結キャッシュ・
    フロー計算書
連結キャッシュ・
フロー精算表
勘定科目別増減明細表
為替換算差額計算表
エクセル
約170シート
20万円
連結
パッケージ編
  • Z連結パッケージ
連結パッケージ
連結前調整表
(組換表)
エクセル
約170シート
20万円

《安心のオプションプラン》

  • (1)導入前のテンプレートカスタマイズサービス
  • (2)導入後のテンプレートチェック・レビューサービス(※内容・期間・報酬等はお問い合わせ下さい。)

※上記価格は消費税を含まない税別価格です。
※各シートのバラ売りはしておりません。

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現状の決算業務を分析することで決算の仕組化を阻害しているボトルネックを特定し、そのボトルネックを取り除くために必要な決算プロセス改善の策定及び導入を行い、上場企業が決算を仕組化するお手伝いをします。

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